2016年度新卒デザイナーGitHub研修の紹介

ドワンゴデザイナーのマカロフです。
まだまだ夜は冷えますが、2017年度4月になってしまいました。
2016年度の新卒デザイナー6名に向けてGitHubの研修を3名のデザイナーで行いましたので、振り返りの意味も込めてご紹介させていただきます。
※実際のコマンド等は既にネット上に素晴らしい記事がたくさんあるので今回は特に触れません。
デザイナーもGitHubを覚えます
デザイナーがGitHubを覚える事で様々な状況に対応できます。
開発部署に所属しているとエンジニアや他のデザイナーとのデータのやり取りは避けては通れない道になっています。開発以外の静的なランディングページであっても自分の作成したデータをアップロードしていきます。デザイナーが独りでエディタに向かって作業していていると「この書き方でいいのか?」と悩むこともあります。
こういった状況はGitHubを利用することで改善できます。
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新卒デザイナーの皆さんも研修でGitHubを理解することで様々な問題に対処してほしい。
研修で行った内容
今回はコマンドでの操作という縛りをつけて研修を実施しました。
SourceTree等のGitクライアントツールもあるんですが、自分でGitの操作について調べたりすると大半がコマンドでの操作に辿り着くと思います。
Gitに限らず何かを調べて作業する癖をつけてもらいたい狙いもあり、今回はCUIに限定させてもらいました。
加えて副次的な効果として、簡単なコマンドラインからの操作に抵抗をなくして欲しいという思いがあります。
昨今のweb制作ではnode.jsを利用したnpm startで動く環境を使ってデザインを実装する機会が増えてきました。コマンドラインから操作する便利なツールの恩恵を受けていけるだけの素養は身につけたい。
当然、「黒い画面」に馴染みのない新卒デザイナーが多いので、今回はかなり基礎に絞っての範囲に限定しています。
- サーバー上のデータをローカルPCに落としてきて、
- 作業毎に最新の更新を取り込み、
- 作業ブランチを作成し、
- 変更作業を行い、
- commit, pushして、
- プルリクを投げ、
- レビューしてもらい、
- マージしてもらう※セルフマージ禁止にしました
今回の目標は上記の流れを問題なく1人で行えるようになる事に設定しています。
上記の流れを覚える為にカリキュラムを作成しました。
CUIを知る編
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バージョン管理編
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コマンド操作を行う機会が少ないデザイナーは、
- 「怖い!」
- 「エラーでなにを言われているかわからない!」
- 「正しく入力しているのに動かない!(大体スペルミス)」
のような部分で簡単につまずきます(笑)
余談ですが、私は最近`npm run build`を`npm run buird`と間違えて入力してハマったりしました。エンジニアさん達から見ると哀れにみえるかもしれませんが、デザイナーのコマンド操作レベルはそう高く無いのです。
そんなこんなで当初3回で想定していた「バージョン管理編」は終わってみると5回(補修回含む)になっていました。
CUIの操作に慣れるまでの敷居が最も高かったかもしれません。
研修後にとにかく毎日触ろう
様々な苦労はあったものの一通りの操作が行えるようになり、最後に締めくくりとして新卒の皆さんに毎日日記を書いてGitHub上でプルリクを投げてもらいました。
デザイナーの忘れる力を軽くみてはいけません。せっかくCUI操作を行えるようになったのに、
- 「触った時しか覚えてない・・・」
- 「cloneってどうするんでしたっけ?」
のような状況では困るので普通に扱えるようになるまで続けました。
簡単なプルリクを投げる操作を日常的に行えるネタとして1行、2行の日記の更新をしてもらい操作を覚えてもらいました。
課題の日記のレビューコメントを通じて新卒とのコミュニケーションが多少あり、その部分も良かったです。
研修した結果
2016年の新卒の6名全員がGitHubでの操作に慣れて、基本的な操作を行うことができるようになりました。それぞれの持ち味を買われて採用された新卒デザイナーが新たにGitHubの扱いを覚えました。様々な案件に関われる下地がもう1枚追加されました。
若い世代に支えてもらい、ロートルデザイナー達は安心して眠れるようになると良いなと思っています!
余談ですが、CONFLICTしているのにマージしてしまったり、作業途中のデータを直接masterにpushしたりした人はいました(笑)
バージョン管理されているのでちょっとしたミスはなんとかなります。先輩達もなんらかのミスをして覚えてきました。
ドワンゴでは2018年度の新卒デザイナーを募集しております。
いっしょにバージョン管理していける若人の応募をお待ちしております!