構成を知って簡単にいい感じの写真を撮ろう (※参考になる焦点距離付き)

こんにちは、新卒のアンニンオカザキです。
実は数ヶ月前実家に帰った際に私の母が「写真をどう撮ったらいい感じに見えるのか分からない」とワナワナしているのを思い出したので、今回はそんな人向けに簡単に写真が良く見える、構図のパターンを紹介しようと思います。
写真という言葉を聞くと被写界深度、露出etc…などなど難しい事を知っておかなければいけないイメージがありますがご安心下さい。
写真の構図とは
そもそも構図とはなんなのでしょうか?
取り敢えず「構図」で調べてみると、こうでてきます。
絵画・写真などで芸術表現の要素をいろいろに組み合わせて、作品の美的効果を出す手段
ふむふむ。簡単にいうと『被写体とのバランスや配置取りをどう美しくとっていくか』という事ですね。文字で書かれていても、いまいち分かりづらいので早速4つの基本的な構図をサンプル画像と共に紹介していきたいと思います。
5つの基本構図紹介
三分割法
三分割法は名前のごとく、写真を三分割し、そのどこかにメインとなる被写体を置く手法です。構図の中ではよく使われるもので、線が切れた充電コードなど本当にどうでもいいものでも大体いい感じに撮らせてくれます。
何か撮りたいものがあってどこを中心にするか迷った時は、ちょっとずらしてみると簡単に三分割になってお手軽です。
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四分割法
三分割の時より余白が多めなのでストーリー性を感じる構図です。
例えばこの男の子(私の弟)は横のアスファルトをどう歩いて、走ってこの椅子に座ったんだろうとか、足が揺れている(ご機嫌)という事は直前まで遊んでいたのか、など単にスペースがあるだけでいろいろ考えてしまえるのです。
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二分割法
バンッと写真を2つに分断したダイナミックな構図です。ちなみに分断するものは色でも良いですし、モノでもOKです。縦に分ける際はシンメトリーのようになるのでそれもまた面白い構図です。
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斜め構図
斜め構図の良いところは、なんとなく良く見せてくれる所です。例えばこの柿をまっすぐ捉えて撮っても普通で終わります。物足りない。そこで少し斜めに配置すると、簡単になんとなくグッと来る写真になります。
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日の丸構図
一見単純な構図ですが周りの景色を吸収してしまう程、被写体を美しく見せてくれる構図です。ブログのTOP画像も日の丸構図で撮ってみたので、周りにビルや木などのアイテムがあったとしても視線は自然と女性にいくと思います。
一途な恋をした時に使ってみましょう。ドキドキ
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おまけ
5つの基本構図が分かった所で、今回はおまけとして、各構図に合った私的おすすめ集点距離を紹介したいと思います。焦点距離の説明は省きますが、こんな感じの距離感、画角で撮るのが良いのかぁと参考程度に思ってもらえると幸いです。
一眼レフをお持ちの方はカメラのここの部分になります。
三分割法
三分割は余白が四分割程広い。という訳ではないので距離を取りすぎると中途半端になる可能性があります。なので、メインになるものはわりと大きめに置いてしまっても後は構図が優しく見せてくれます。
- ねこ育ち良さそう:焦点距離110mm
- ひいおばあちゃん:100mm
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3分割や4分割のようにスペースがいい感じに空いていると”何か”いれたくなりますよね。そうです。入れたくなるように構図が余白を譲ってくれているのです。
写真単体ではなく、”何か”入れたい時もこの構図はおすすめです。
四分割法
四分割する際は手を伸ばしましょう。その状態で被写体がどうしても自分の手で触れられないものの場合は小さく写すと目を止めたくなる写真になります。
逆に今割と近くにいて触れられる規模のモノはこのぐらい大きく写しても十分美しいです。なぜ「触れられる or 触れられない」の基準で分けるかというと、例えば飛んでいる鳥などを大きく捉えても良いのですが、実寸大より大きくなりすぎると日常みがなく、せっかく余白があるのにストーリーを連想しにくいからです。
- TORI:200mm
- UMI:100mm
- よくある東京タワーみたいなやつ:200mm
- 光:100mm
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二分割法
規模が大きいものを2分割する場合は、広く撮らないともったいないので、その場の空気を与えられるぎりぎりのラインまで下がって、目一杯写すのが良いと思います。
ただ規模がそれほど大きくないものを撮る際はインパクト重視であえてアップで撮ってみたり、いろいろ遊んでみたりするのが面白いです。シンプルな構図程簡単に美しく見えてしまうので大概の事では失敗しません。なんでもありなので安心して遊びましょう。
- 潮干狩り:12mm
- 目:80mm
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斜め構図
明るい内に月を見つけるとテンションあがりますよね。このように4分割(月)と斜め構図(電線)を組み合わせてもOKです。またアップの写真は私が折り紙職人を目指していた頃のものなのですが、これは、カメラの前に虫眼鏡をかざして撮っています。虫眼鏡をかざすと縁がぼやけて優しい写真になるので紙が裂かれていても痛痛しくは見えないと思います。
構図とは全く関係ないですが、カメラ+何かを組み合わせて撮ると新しい発見があって退屈しないです。
- 裂き紙:100mm+虫眼鏡
- ムーン:170mm
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日の丸構図
遠すぎると愛が伝わりません。好きなものを生かす為にこのぐらいの距離感で撮るとドキドキします。個人的に好きなものはとことん見せたい派なので撮る時はなるべく背景をシンプルに、質感を見せたい場合は邪魔な色を抜いてあからさまに注目させます。これを日の丸構図と組み合わせると単純かつ繊細な美しさが数秒でできあがります。
- シワ:100mm
- ダリア:100mm
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さいごに
いかがでしたか?
ここまで構図の事を紹介してきましたが、気にしすぎると新鮮な瞬間を逃してしまいます。ですので、基本写真は感覚に従って好きに撮るのが良いと思うのです。ただ、もっといい感じの写真を撮りたい! と思った時のお助けアイテムとして少し思い出してもらえれば良いと思います。