簡単にできる!人物写真をイラスト風にする方法

みなさん初めまして! ドワンゴ デザイナー1年生のトムです。
以前は営業でしたが、デザイナーになろうと思い、デザイン学校に通ってめでたく転身することができました。普段はイラスト制作やグラフィックなどのデザインを主に担当しています。
今回は営業さんでもできる人物写真をイラスト化する方法を伝えます。
営業資料の中で、イラストがあったら提案力も増しますね。
では早速スタートです。
素材を準備
ますば素材を用意。
今回はこの写真でやってみたいと思います。
できるだけ人物が大きく映っている写真を使うとイラスト化しやすいですよ。
人物の選択して、コピー
まずは、人物を切り抜きます。ペンツールを使い人物の外周をトレースしていきます。この時、塗りは無し、線を2ptに設定しています。線の太さはお好で。
輪郭を一周してパスが完成したら、パスの選択ツールをクリックし範囲範囲を作成。
選択範囲ができたら写真レイヤーを選択し、【レイヤー】→【新規】→【選択範囲をコピーしたレイヤー】で選択された部分のコピーを作成します。そして、元の写真レイヤーを非表示にしておきます。
カットアウトしてエッジを調整
次に、コピーしてできたレイヤーをカットアウトします。
【フィルター】→【フィルターギャラリー】を選択。
【フィルターギャラリー】を開いたら【アーティスティック】の中の【カットアウト】を選択。
この写真の場合は、レベル:8、エッジの単純さ:1 、エッジの正確さ:3に設定。
これだけで結構イラスト風になります。
仕上げ
最後に仕上げです。レイヤー2をさらにコピーし、そのレイヤーを選択し【イメージ】→【色調補正】→【2階調化】を選択。
今回はしきい値を 70 に設定しています。写真の明るさなどによって白黒の割合が変わってくるので確認しながら設定してください。
次にレイヤー2と2階調化1のレイヤー両方を選択し、【レイヤー】→【レイヤーを結合】を選択し結合します。
結合してできたレイヤーを選択し、自動選択ツールを選択。
この時、オプション内の許容値は 100 に設定し、アンチエイリアス、隣接、全レイヤーを対象のチェックボックスからチェックを外しておきます。
白い部分を選択します。
選択部分を削除すると黒だけが残ります。
黒が残ったら【選択範囲】→【選択解除】を選択し、選択を解除します。
このレイヤーを乗算にします。
最後に、透明度は30に設定。
元の写真と比較してみましょう
応用編
さらに応用に挑戦してみましょう。
アメコミ風な英語フォントやギザギザな吹き出し、コマ割りやパターン等を入れて、あっという間にアメコミデザインが完成です。
まとめ
今回は、簡単にイラスト風な画像を制作する方法をお伝えしました。時間がない中で、イラスト風の素材がほしいときに便利ですね。
簡単にできるので、よろしければ是非活用してみてください。