【実例あり】巨大な印刷物を製作する際の3つの注意点

【実例あり】巨大な印刷物を製作する際の3つの注意点

2016.06.23
kv
ノウハウ

こんにちは!最近暑かったのでタンクトップで過ごしていたトムです。
室内の冷房が効き過ぎて風邪をひきました。みなさんも気を付けてくださいね!

デザイナーになってから駅や電車、ビルなど街中の看板やポスターなどの広告を目に触れるようになりました。その中でも一際僕を魅了するのは通勤中によく目にする駅の大きな広告。
「大きいのに細部までよく綺麗にできてるなぁ。。。いつか俺もデカいのやってみたいな。」とジーっと眺め、ため息を漏らしていました。

そんな中、今年開催された「超会議2016」で初めて大きな印刷物を担当することに!意外にもすぐに機会が訪れたのです。
普段はweb用の画像などを作成することが多く、大きい印刷物を担当してもB2程度です。経験がなかったため、若干苦戦しながら巨大なデータと闘うこととなりました。

その時に、実際に学んだ製作する際の注意点をまとめたので紹介します。

製作した印刷物

今回担当したのはニコニコ三井住友VISAカードのブースとラウンジの製作物です。

ブース上部のパネル VIPラウンジ入口の巨大看板
サイズ:1800×900mm ×3枚横並び
※繋ぐと5400×900mm ∑(゚ロ゚ )デカイィィィ!!!!
サイズ:3600×1200mm

企画からの依頼内容

元々、A5サイズのチラシを作成していたので同じような内容とイメージで作ってほしいという要望でした。その時のチラシはコチラです↓
flyer
「サイズが違い過ぎるし、チラシと同じ素材使えるかなぁ。。。」

色んな不安を抱えながら製作にとりかかりました。

製作時の注意点

1.塗り足し

まずIllustratorを開き指定のサイズで塗り足しも3mmに設定し作り始めました。
※既にこの時点でミスを犯していました
大判印刷の場合、断裁ズレ防止のために、塗り足しは20、30、40mmが推奨されています。

「あー塗り足し全然足りない!」

これには最後の方に気づき、20mmに設定しなおしました。
nuritashi

2.解像度

素材として使った人物画像は4198×3222px(304×233mm)の350dpi。
1800×900mmのアートボードに対しメインの人物画像をそのままの解像度350dpiで配置。
「すっごい小っさくてサイズ全然足りない、どうしよう。。。」
※ここも間違い
A1よりも大きくなる場合の解像度は120dpi ~ 200dpi程度が推奨されています。

今回はギリギリの120dpiにし配置しました。
dpi

なんとか使えるサイズまで素材を大きくすることができました。

3.データが重くてイラレが動かない

ちょっと画像を移動したり、拡大したりするだけでクルクル読み込み始め動かなくなる。

「うおぉぉぉー作業が全然進まない!」

まずは困ったときのGoogle先生!「イラレ 重い」で検索。とりあえず載っていた軽減方法を3つ試しました。

フォントプレビューをOFF アートワークのアンチエイリアスをOFF PDF互換ファイルを作成をOFF
環境設定 → テキスト → フォントプレビューのチェックを外す 環境設定 → 一般 → アートワークのアンチエイリアスのチェックを外す 保存時に「PDF互換ファイルを作成」のチェックを外す

「PDF互換ファイルを作成」のチェックを外すに関しては、3000×1200mmのファイルが、容量811MBあったのが63MBまで激減。ファイルを開くときや保存時の時間はかなり軽減されました。ここで注意しなければいけないのは、PDF互換ファイルを作成がオフのままだとIllustrator以外のアプリケーションでは開けないということ。作業中だけオフにしておき、最終的な保存の時にまたチェックを入れるのが良いかもしれません。

「初めよりは軽減されたけど作業効率がまだまだ上がらない。。。う~ん、これはまいった。。。」

とりあえずデザイン確定まで10分の1サイズで作成することにしました。これだけサイズを小さくするとだいぶスムーズに作業ができます。デザインが確定後、原寸大で納品データを作成しました。

完成したデザイン

■ブース上部のパネル
panel

■VIPラウンジ入口の巨大看板
kanban

注意点まとめ

1.塗り足しは20、30、40mm

塗り足しについては全然気付かず最後の最後に修正することになりました。

2.解像度は、120dpi ~ 200dpi

今回は画像のサイズがギリギリだったため120dpiまで下げましたが、基本的にサイズに余裕がある場合はできるだけ高めの設定が良いです。

3.イラレの動作を軽くする方法を試しても重い場合は10分の1サイズで作業を行う

イラレの動作にはかなり苦戦しました。保存やファイルを開くことにも、また、ちょっとした画像の差し替えにも時間を費やしてしまいました。早めに10分の1サイズで作業してれば良かったなと個人的には思っています。PCのスペックにもよるとは思いますが、動作が遅く感じ作業効率が上がらないときはオススメです。

最後に

初めて大きな印刷物への挑戦だったので、実物を確認するまではとても不安でしかたなかったです。会場で無事に印刷できていることを確認したときは本当にホッとしました。
今回依頼した印刷会社は原寸でデータを入稿でしたが、印刷会社によっては、製版用フィルムで出力して、そのフィルムの方を目伸ばしする、という方法もあります。ですので、一番初めに入稿方法を確認しておくと安心ですね。

今後、大きな印刷物を担当される方にとって少しでも参考になりましたら幸いです。

 

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トム

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