汎用性のあるロゴマークデザイン3つのポイント

汎用性のあるロゴマークデザイン3つのポイント

2016.07.21
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ノウハウ

こんにちは。watataniです。

東京オリンピックのエンブレム騒動はデザイナーにとって改めていろいろな課題を残しましたがロゴマークデザインはもはやデザイナーだけの範疇ではありません。

参加資格を問わないロゴマークデザインのコンペティションはあちらこちらで今も常に行われております。オリジナリティーはもちろんのこと、コンセプトやクオリティーが高いのに落選したり、自社のロゴマーク作ってみたけど、又は制作をお願いしてみたけど、なんか使いづらかったりなんてことありませんか? せっかく作ったロゴマークが活かせないなんて悲しいですよね?

今回はドワンゴのキャラクター・ロゴデザインのレギュレーション担当から見た汎用性のあるロゴデザイン3つのポイントをご紹介したいと思います。

汎用性のあるロゴマークデザイン3つのポイント

ロゴマークのデザインコンペを例に取って考察して行きましょう

様々なタイプの作品が応募され、どれも個性的でインパクトのある作品が多い中、もう少し〜だったらすごく良かったのに、魅力はあるけど汎用性が無くて残念という現実的なボーダーラインが審査側であったりします。

ここで代表的なボーダーラインを上げてみたいと思います。

ポイント1

比率:適度な比率(長〜いやつとかはやはり扱いづらい)

周りの余白が気になったり、ロゴマークに合わせた時にロゴタイプが極端に小さくなったりしてしまう、その逆のケースもあります。スポンサーロゴを同サイズに並べた時に他とくらべて小さくなってしまう等の問題も発生しますので注意が必要です。

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ポイント2

カラー:一色、二色(多すぎるものもやはり扱いづらい)

いろいろな媒体に掲載するには最低白黒2階調は考えておきましょう。その際にイメージが損なわれるデザインかどうかが判断の基準になります。

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多色使用したい場合は2階調になったケースを制作しておきましょう。

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ポイント3

形:小さくした時、大きくした時にも視認性の良い物(複雑すぎるものや線の細すぎるものはやはり扱いづらい)

アプリアイコンやWEBブラウザーの小さなファビコンにイメージを損なうことなく表示できると汎用性は増していきます。

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上記3つのポイントを意識して制作することで人それぞれが思い描く使用転換の幅が広くなっているはずです。

デザイナーは未来に向けて何をしているか

ロゴマークを制作する際に何をポイントにするべきかお話しを致しましたが、もう少しデザイナーの世界に踏み込んでロゴマーク制作のお仕事を見て行きたいと思います。

作って終わりではなく未来を考えて作るのがデザイナーのお仕事であり役目だと思っていますが、ロゴマークを制作する際にデザイナーは未来に向けてどのようなことをしているのでしょう?

ブランドイメージを統一する為には汎用性のあるデザイン、最低限のレギュレーションが必要

レギュレーションは厳しすぎると使いづらくなる為注意が必要です。しかし緩すぎると統一感がなくなってしまいます。

ブランディング表現規則「ビジュアルアイデンティティ」を決定します

ビジュアル・アイデンティティ(VI=Visual Identity) とは
ブランド(企業や商品)に対するイメージを統一しようとするブランディングの試みで、主にロゴマークや、色・書体など、視覚的なものによってブランドイメージを表現すること

ざっくり言うと周りの環境や媒体によってイメージが変わらないように前もって準備して置くことです。

ブランドイメージが固まったら次はレギュレーションブック(ビジュアル・アイデンティティ・マニュアル)を策定します。

レギュレーションブックとは主に下記の構成からなる仕様書になります。参考までに弊社ドワンゴのniconicoロゴ規定から一部抜粋して仕様書の説明をさせて頂きます。

・基本形の設定

ロゴマーク(下記アイコン部分)、ロゴタイプの基本形設定

niconico ロゴを例に取るとアイコンとロゴタイプのセットで使用することが基本形となります。ただし、用途や適用箇所によっては、シンボルロゴ、アイコンのみをご利用いただくことが可能です。

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・カラー設定

基本カラーの他に2階調、反転、アレンジ例、印刷物カラー、モニター表示カラーの設定をしておきます。

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・保護エリアの設定(アイソレーションゾーン)

ロゴタイプ(niconico)、ロゴマークのベース部分の縦幅を1とし上下左右に1の半分(0.5)を保護エリアとしてとっています。
基本的に保護エリアには他の素材、文言等が入らないようにします。

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・禁止事項

ロゴマーク、ロゴタイプは基本的に改変NGです。
よくある禁止事項を抜粋しました。

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このレギュレーションブックをロゴマークに添えて世の中に羽ばたかせて行きます。
こんなロゴマークを制作する仕事をデザイナーはしております。

まとめ

自分もロゴマークをデザインしてコンペに応募してみようかな? という気持ちになってきましたでしょうか?

ドワンゴでは毎年超会議イベントにて超会議エンブレムのデザインコンペを行っております。来年のエンブレムは我こそと思う方がおりましたら是非参加をお待ちしております。その際は汎用性のあるロゴマークデザイン3つのポイントを思い出してみて下さい。

watataniでした。

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この記事を書いたメンバー

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Designer

デザインコミュニケーション室。サービスのロゴやキャラクターのクリエイティブレギュレーションの作成と運用を担当。

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